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昔から、ラブドールやぬいぐるみには魂が宿ると言い伝えられてきました。特に日本には『付喪神(つくもがみ)』と呼ばれる物に神様や魂が宿るという考えがあります。その影響もあり、現在もぬいぐるみや人形には魂が宿ると考える人が多いです。しかし、これは日本に限った話ではありません。世界を見ると、ぬいぐるみや人形に魂が宿り動き出すといったホラー映画などは、数多く作られています。そのようなオカルトチックな話も多いですよね。こうして考えると、本当に魂が宿るかどうかは別として、人間はぬいぐるみや人形に対して、他の物とは違った感情を抱いているということがわかります。
ぬいぐるみに魂が宿る…その理由とは
では、なぜぬいぐるみやアニメドールには魂が宿ると言い伝えられてきているのでしょうか。『付喪神』という考えから見ると、ぬいぐるみや人形だけでなく、家具や小物も当てはまります。しかし、物の中でもぬいぐるみは特出して魂が宿ると考えられることが多いです。その理由をいくつか考えてみましょう。
1.人や動物などの生き物の形をしているから 複数の指人形の動物パペット
まず、他の家具や小物とは違い、人形やぬいぐるみは、動物や架空の生物、さらには人間の形をしています。そのため、自分たちと同じように感情が入りやすいのでは?という人間の想像から、魂が宿ると考えられやすい傾向にあります。
特に、昔から日本人形や西洋人形など、精巧に作られたリアルドールに関しては、あまりに本物と似ているため、魂が宿っているのではと考えられることが多いです。ひな人形や五月人形、出産祝いにもらう日本人形などは、子どもの健康を願って身代わりという考えを持つ風習もあるほどです。
2.持ち主が情を感じやすいから
ぬいぐるみにキスをする子供 小さい頃に与えられたぬいぐるみに対して、持ち主は最初の友だちとして大事にする子が多いですよね。そのため、持ち主の情が湧きやすく、本当の友だちとして錯覚しやすいというのも1つの大きな理由です。 特に年齢が低ければ低いほど、友だちや兄弟といった存在として認識しやすく、情も入りやすいです。小さい頃からあるぬいぐるみは、なぜかなかなか捨てられないという人も多いでしょう。それは、すでにぬいぐるみに情を抱いているからです。
3.作った人が思いを込めやすいから
現在、ぬいぐるみには大きく2つの製造方法があります。1つは機械で大量生産するタイプのぬいぐるみ、そしてもう1つは、人の手によって1つ1つ手作業で作られているぬいぐるみやロリラブドールです。 後者の場合、作っている人が「こうすれば可愛いのでは」「こうしたらよりリアルに見えるのでは」といろいろと考えながら作っています。そのため、作り手の思いが込められやすいという考えから、ぬいぐるみには魂が宿ると考えられることも多いです。
4.元々何も入っていないから
付喪神やオカルトの観点から、ぬいぐるみや人形はただの『器』であり、元々何も入っていないために、魂が宿りやすいという考えもあります。これこそが日本で昔から言い伝えられている大きな理由かもしれません。 付喪神は、人形やぬいぐるみだけでなく、家具や小物にも宿ると考えられています。これに関しては、元々感情や魂のない単なる器である物だからこそ、魂が宿るという考えが強く影響しています。 このように、元々魂や感情などが何も入っていないからこそ、魂が入りやすいという考えも未だに根強く残っています。